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「まぁね。……そんなとこだよ」
椅子に腰を掛け、母の質問にそっけなく答える。
そう…その夢を見たくないから寝なかった…子供みたいな理由だが、本当に怖いのだ。
─否、悲しいのだ…
お父さんと呼んだ人物。自分には全く関係のない人だったが、夢の中ではその人と離れるのがすごく悲しい…
「あらあら、シンはもう小学6年生なのに…夢を怖がっているなんて、やっぱり子供なのね」
クスクスと馬鹿にしているのか、喜んでいるのか分らない笑い声を上げながら、シンと呼んだこの少年にご飯を盛ってくれた。
(ほっとけ…)
ふて腐れながらも、ご飯を受け取り朝食にする。
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