第二章 日常

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しかし、あの夢は本当に何なんだろうか…自分にはちゃんと父がいる、離婚などしていないから、ちゃんと血も繋がっているだろう。 しかも、自分を襲って来る人は誰で、何故自分を殺そうとしているのか… 「…なんかの本かテレビの影響だろうな」 考えるのも嫌になり始め、独り言を合図に考えるのを止める。 ちょうどその時、父が起きて来た。 時間は………7時。 「…えっ、もう7時!?」 「そうよ、シンがのんびりとご飯食べてるんだもの」 「早く教えてよ!!学校に遅れるだろ!!」 自分の失敗なのは分かっているが、怒鳴らずにはいられず、あたってしまった。母は驚いていたが、急いで部屋に戻った。 「あーっ!!早く、早く」 急いで着替え、ランドセルを背負い、ドタドタと足音をたてて家から飛び出し走り続けた─
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