108人が本棚に入れています
本棚に追加
しかし、あの夢は本当に何なんだろうか…自分にはちゃんと父がいる、離婚などしていないから、ちゃんと血も繋がっているだろう。
しかも、自分を襲って来る人は誰で、何故自分を殺そうとしているのか…
「…なんかの本かテレビの影響だろうな」
考えるのも嫌になり始め、独り言を合図に考えるのを止める。
ちょうどその時、父が起きて来た。
時間は………7時。
「…えっ、もう7時!?」
「そうよ、シンがのんびりとご飯食べてるんだもの」
「早く教えてよ!!学校に遅れるだろ!!」
自分の失敗なのは分かっているが、怒鳴らずにはいられず、あたってしまった。母は驚いていたが、急いで部屋に戻った。
「あーっ!!早く、早く」
急いで着替え、ランドセルを背負い、ドタドタと足音をたてて家から飛び出し走り続けた─
最初のコメントを投稿しよう!