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「(錬、多分彼女が高町なのはです。魔力パターンが一致しました)」
銀の腕輪であるアンリミデットレコードからIブレインを介して話しかけてきた。
彼女は数年前、錬が助けて今はアンリミデットレコードに住み着いている。
ただ、そこから出れないだけなのだが……
「(こっちでも確認取れたよ錬。 フェイトの残留魔力が彼女から確認されたよ。 かなり薄いから判り難かったけどね)」
そして、左耳にしていた黄色の宝石がはめ込まれている鳥型ピアスからもIブレイン越しに声が掛けられる。
彼女は師匠(あっちの魔法としての師匠)の課題であった“空間に人間大の穴を開ける”という課題をしていた時に偶然にも繋がった世界から来た死にかけの親子の子供の方である。
死にかけの親子を助けるのは“肉体的”に不可能だった錬がデタラメにも“魂と精神”を欠落無しに引き剥がして助けたのは良かったが、紆余曲折とあり結果的に使い魔となった。
勿論、肉体も存在する。
錬の着けているピアスが橙子製の魔具で宝石内部に疑似空間を作り出しているのだ。
彼女はそこに移動用の部屋を作ってしまった為、殆どの場合はその中で大人しくしている。
夜か衛宮邸か錬が女性に襲われそうになった時以外は……
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