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錬は傍に居た老人に向き直る。
「今までありがとうございましたゼルレッチ爺さん」
「なに、どうという事はあるまい? 本当に行くのか? あの世界へ」
「はい、デバイスとか気になりますから」
錬はその場を見渡し、懐から丸い虹色の宝石を取り出す。
その場で皆に頭を下げる。
「今までお世話なりました。 多分こっちに帰ってこれるか解らないけどまた会おうねみんな!!」
空間が歪み天樹錬はテレビの砂嵐のように歪んで消える。
その言葉を最後に彼は再び世界から消え去った。
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