第7話

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 マナミは  転がるように  斜面を下る。  汗で  髪や服が  張り付いていた。  斜面が  なだらかになる。  そこには  杉山の死体が  横たわっていた。 『杉山…』  空は  何もかも吸い込む  漆黒。  星も月も  雲の形さえ  見えない闇だった。                  
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