第8話

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『人々は古来から、自分達の生活に密接な物を《奉る》習性を持っていましてな』  草菱を囲み  講習会が始まった。 『その《奉る》と言う習性が、我々のような、俗に《妖精》と呼ばれるような物を生んだのです』  マナミは  事務所から  煎餅とお茶を  持参して来た。 『私たちには、大きな力を持つ者はそういません。自然と一体になり、永い時を過ごしていくのですな』 『なるほど』 『なんでそれぞれ姿形が違うんですかね~?』  すると  教授と草菱は  顔を見合わせた。 『まぁ、好みだなー』 『え、そうなの?』 『皆、その時勢に合わせて、違和感のない姿になってますな』 『『へぇー』』  またマナミと  ハモってしまった。            
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