第2話

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 少子化だねぇ~  とか呟きながら  マナミは  煙草の火を消した。 『聞こえるのって、人の声だけじゃないんですか』  僕が聞くと  マナミが難しい顔をする。 『学校ってさ、いろんな人が出入りして、それぞれの中で《学校》って認識されるでしょ』 『あぁ、はい』 『そうすると《自分は学校だ》っていう《意識》が生まれたんじゃないかって思うんだよね』      
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