第9話

10/15
前へ
/489ページ
次へ
『………チカちゃん、』  マナミの  沈んだ声は  聞き慣れなかった。 『俺、嘘ついちゃった…』  一点を見つめ  顔は無表情だ。 『嘘?』 『あの子、たぶん5、6歳くらいだと思うんだけど…』  確かに  人影は小さかった。 『母親を探してたみたい』 『あんな所で?』  あの場所は  住宅街から  かなり外れている。            
/489ページ

最初のコメントを投稿しよう!

636人が本棚に入れています
本棚に追加