・番外編・

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『個人の本質なんて、占いとか血液型では判んないのよね~』 『そうですね』 『ただみんな、なんとなく評価してほしいだけなのよ』  マナミは  煙草に火をつけた。 『《あなたはこんな人です》みたいにさ、人から言われてみたいだけじゃないのかな~って思う』  自分が  どういう人間なのか。  第三者の評価は  多かれ少なかれ  気になるものだろう。 『運勢だってそうでしょ。要は、しおりを挟むようなモンだね』 『しおり?』 『《こうした方が良い》とかって誰かに言ってもらって、気にとめて生きていたいのよ』 『…なるほど』            
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