第10話

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      『…………。』  歩道橋を下って  こちらに向かってくる。 『季ィ~節はぁ~♪』  鼻歌も  佳境に差し掛かって  いるようだ。 『…あの、』  声をかけると  蛙はハッと  僕を見た。 『あ…すいません』  蛙はまだ  ハッとしたまま  固まっている。 『………じゃあ』 『待ちたまえ!!』  失敗した…。  面倒くさそうだ。            
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