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『なんで盗んだの~?』
マナミが
教授に尋ねた。
『あいつは風の妖精の類でなー。蝶だから、羽が濡れると飛べないんだー』
『でもなんで酔月の杯を?』
教授は
晴れた夜空を
見上げた。
『酔月のような水属性の妖精はなー、雨を増幅させる祭をするんだー』
『へぇー』
『その祭事には、あの杯が必要不可欠なんだなー』
手の平の杯は
小さいが
重みがあった。
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