第10話

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      『何はともあれ、これで祭ができますぞ!!どうぞ、参加して行ってくだされ!!』  酔月はそう言うと  腰に提げていた  酒瓶を手にした。  地面に置かれた  杯に  酒を注ぐ。  注がれた酒が  光を帯びて  拡散していった。 『チカー、服の中にいれてくれー』 『いいですよ』  教授は  僕のジャケットの中に  潜り込んだ。 『あ、雨だー』  マナミが言うと  空から細かな雨が  降ってきた。 『濡れるのは苦手だー…』  教授は  僕のジャケットの中で  呟いた。            
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