第11話・1

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      『…わ、私は、どうしたらいいでしょうか』  縋り付くように  川口は聞いた。 『少し時間をください』 『でも…』 『えぇ、また繰り返すでしょうが、堪えてください』  笑顔で答えたが  目も  声も  笑ってはいない。 『詳細が判り次第、こちらから伺います』 『わか、りました…』  そう言って  川口は  席を立った。            
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