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『はぁ…、は…ぁっ、』
息が上がって
まともに
口がきけない。
川口は呆然と
ホームに
へたり込んでいる。
『時計、外してきたのか…。それか、もしかして捨てたか…?』
マナミは
上がる息の中で
吐き捨てるように
言った。
川口は
抜け殻のようだ。
ただ、
虚ろな目から
涙を流していた。
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