第3話・1

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『チカちゃーん』 『…はい』 『雨止めてー』  今日も僕は  マナミと共に夜勤だ。 『チカちゃーん』 『無理です』  そして今日もマナミは  無茶苦茶だ。 『…雨の日って嫌いよー』  ソファーに横たわって  この上なくだるそうに  マナミは呟いた。 『確かに雨の日は、いつもより多く見えますね』 『そうなのよね~。なんでかしらね~。頭に響くのよね~』  僕たちは  常人には  理解されがたい  霊感体質だ。  雨の日に弱いのも  共通しているらしい。          
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