第3話・1

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 数時間後  病院で手当てを受け  マナミは回復した。 『済まない、俺の責任だ』  病室で沢矢は  頭を下げた。 『本当よ~死ぬかと思った~。沢のせいでお婿に行けなくなっちゃったじゃな~い』  顔色は少し悪いが  憎まれ口は  いつも通りだ。 『で、あの時何が聞こえたんですか?』  倒れるほどの  何かがあったのだ。 『見えたんだよね』 『見えた?』 『そう。結構はっきり』  するとマナミは  紙とペンを  沢矢に要求した。          
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