第3話・1

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『まず、あいつは女だった。そいで、あいつが誰かに殴られるとこが見えた』 『あの現場で殺されたのは、中野あずさ、24歳。職業はOLで、現場のごく近くで一人暮しをしていた』 『へぇ~、んじゃ中野さんね。死因は?合ってる?』 『頭部を鈍器のような物で殴られたのが直接の死因だ。他にも数箇所、殴られている』 『ふんふん。で、次に見えたのが、中野さんが誰かを殺す場面』 『中野あずさが?』 『うん。後ろから近づいて、ドンキーのような物でウホウホ』 『通り魔殺人と関係あるんでしょうか』  僕は沢矢に尋ねた。 『関連性があるのか判らないが、通り魔殺人のような事件は他に2件起きている』 『関係ないかもしれない?』 『うん。というのも、手口が全く違うんだ。被害者の共通点も見つからない』 『沢、中野さんの前の被害者って、背のちっさいサラリーマンのおっさん?』          
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