第3話・2

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『…狂ってる』 『まったくだ。狂気の沙汰にも程がある』  中野の思念には  恐怖と  後悔と  苦悶の色が見えた。  そうさせたのは  この狂った  殺人の絆だったのだ。 『さっきの八島ってガキが首謀者の一人だ。もう一人が最初に殺された男』 『もう一人は?』 『…たぶん最後だろうな』  17歳の高校生が  首謀者の一人だという。  世の中に憤り  至った境地。 『被害者の自宅のパソコンや携帯電話には《≠》のURLはなかった』 『足のつきにくいマンガ喫茶なんかから行ってたんじゃないかねぇ』 『それでもURLは控えてあるだろうな。もう一度調べてみよう』          
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