第3話・Epilogue

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【就業日誌】  3月◯日  天気・晴れ  記入者  玉置 由親  数日後  沢矢から  事件解決の  知らせを聞いた。 『やったー!!和菓子だー!!全部俺のだー!!』 『うるせぇぞホームレス』 『家あるわよ、失礼ねー』 『玉置君、遠慮せず食べてくれ』 『あ、ありがとうございます』 『聞きなさいよ、不良大仏ー』  あの後  八島裕也を殺した  犯人が捕まった。  八島の同級生の  石川隆弘という  少年だった。  1番最初の被害者  高橋和也を含めた  三人が首謀者だった。  この三人と  サイトで集まった  中野、内藤の二人。  それぞれが  加害者であり  被害者である。 『お蔭様で、無事解決だ』 『一件落着ね~』 『感謝する』 『ホントにね』  実際のところ  マナミも僕も  事件の真相や  解決には  興味がなかった。 『それは警察の仕事だもんさ』  同感である。 『あの時点で俺の仕事は終わり。あとは知らん。野となれ山となれよ~』  適材適所だろう。  普通の人間には  出来ない事を  僕らはするだけだ。  誰にも聞こえない  叫び声を。   ・第3話・完・           
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