第4話

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 寒い中  見回りの  時間になった。 『あうあう…寒いぃ~』  かなり  冷え込んでいる。  階段を登っていると  最上階から  屋上に出る扉に  おかしな物が  見えた。 『眞浪さん、』 『チカちゃん、早く戻ろう。俺が凍え死ぬ前に。ねっ』 『いやいや、ちょっと』 『何よぅ、俺もうだめよ。もう無理』 『いいから見て』  ドアノブに何かが  ぶら下がっている 『これは…なんじゃらホイ』 『…花冠?』  そこにあったのは  タンポポの  花冠だった。          
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