第4話

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          『なんか、残ってるなぁ』 『残ってる?』 『うん。声』  確かに  この花冠には  違和感がある。 『聞くのが1番早いやね~』 『大丈夫なんですか?』 『なんか嫌な感じする?』 『…ていうか、いつもとは違う感じがする』  霊的なものとは  雰囲気が違う  …ような気がする。 『俺もよく判んないんだけど、でも大丈夫だと思う、…よ?』  マナミは  半笑いで言った。  二人とも  なんとなくだ…。 『じゃあ、お願いします』 『えーちょっとー、そう言われると気が引けるー』 『気になるし』 『…まぁねぇ』 『寒いし』 『…うん、寒いし』 『…………。』 『…判ったよぅ』  マナミは渋々  花冠に触れた。          
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