第1話

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 車の通りは  ほとんど無かった。  人影は思ったより  小さい。  マナミは  人影に接近する。  僕は少し離れて  見ていた。  僕も見えるとはいえ  自分の意思で  ここまで近づいたのは  初めてだ。 『何か伝えたい事はある?』  ガードレールに腰掛け  話し掛けた。 『判った、見てきてあげるね』  マナミがそう言うと  半透明の人影は  煙のように消えた。            
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