第5話・Epilogue

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【就業日誌】  4月◯日  天気・晴れ  記入者  玉置 由親  駅の  コインロッカーの前。  鍵を片手に  ロッカーを探した。 『…あった』  鍵を差し込み  扉を開けた。  中には  小さな木箱。  箱の蓋を取ると  中には  羽の生えた  卵が入っていた。  大きさは  手の平にのる程度。  石膏で  できているようだ。  《しあわせのたまご》  一緒に  カードが  入っていた。 《明日は 林檎の 合唱会 扉を開いて 歌えるように》 『どういたしまして』  木箱を  ポケットに入れて  僕は  バイトに向かった。                 ・第5話・完・
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