第1話

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『俺は《看取り屋》って呼ばれてる。まぁ、聞いてやることしかできないんだけどね』  そう言って  マナミは笑った。  帰り道  煙草をふかしながら  マナミは言った。 『俺らみたいに、聞いてやれる・見てやれる人間ってのは、一握りじゃないですか。  ってことはさ、俺らがやってやんなくて、誰がやるって話よね』  二人とも  無意味に空を見上げた。 『誰にも聞いてもらえないってのは、淋しいじゃないさ』            
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