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「あ……あのー、結構大変なんですよ? 肩コリとか……」
あまりに悲愴的な顔をして俯いている所にミミカが慰めようとしたのだが、残念ながらシンにとっては逆効果だった。
「だー!! これか! この乳があたしを! あたしをぉお!!」
血涙を流さんばかりに目を剥いて、こともあろうにミミカの胸を鷲掴んだ。
「ひゃうあぁ!?」
突然の行動に逃げようとミミカだが、シンの本気の眼光で竦んでしまう。
今動いたら、絶対引きちぎられる!
「この胸め! この胸めぇえ!!」
そんなミミカの怯えを知らず、シンは鷲掴んだ胸をぐにゃぐにゃと乱暴に握り始めた。
「「おぉおおっ!!?」」
周りでじっと見ていた客達が驚嘆の声をあげる。
シンが握り込んでもまだ余る大きさのものが、あっちへこっちへと形を変えているのだ。
注目していないのはルフドだけで、呑気に酒をちびちび飲んでいた。
周りから注がれる視線にミミカは真っ赤になって涙目で、シンは更に怒りの火を燃え上がらせようとした。が……。
「いい加減にしろ」
冷たい、鋭利な刃物のような声音と共に、シンの首筋に後ろから刃が当てられた。
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