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騎士は踵を返す。聞こえるは愛する妻と子供達の平和の歌……
空を舞い飛ぶ小鳥や飛竜、城下から伝わる熱気と未来を運ぶ風……
騎士は足を止めた。
この美しい世界に。
今なお産声をあげるこの世界に。
もうエクソディアや四大聖竜は存在しない。
そんな新しい世界にいる自分……
｢お父様早く早く!!｣
｢おっと、そう急かすなよキスしちゃうぞー｣
｢ふーんだ！｣
またもや娘に逃げられてしまう。夫婦共に満面の笑みを浮かべていた。同時に蒼い瞳から涙が溢れる。
騎士は天に吹き抜ける創始の風に想いを乗せる……
｢あぁ……すごく綺麗な世界だよ――｣
～完～
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