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マモルは浮かない顔で、
袋いっぱいのお菓子を抱えて
歩いていた。
「ちょっとマモルさん!
若くて可愛い女の子と、買い物
してるんだから、もっと楽しそ
うな顔しなさいよ!」
美優は売店の仕事で、来れなか
ったので、モエと二人で、
買い出しに来ていたのだ。
ドス!
マモルは、人と、ぶつかって
お菓子を路上に、ぶちまける。
「大丈夫か?」
声の主を見ると、体格の良い
外国人だった…
マモルは、ドギマギしている。
「オ~イェ~ス!大丈夫、
大丈夫、OK?」
「フッ…」
外国人は鼻で笑いながら去って
行った。
「何が、イェ~スよ!外国人は
皆、アメリカ人だと思ってるん
じゃないの?さっきの人は
ロシア人よ!しかも日本語で
話しかけられてるのに…
オ~イェ~スなんて…
まったく、恥ずかしいわね!」
返す言葉の無いマモルは、
無言で部隊に戻ったのだった。
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