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ようやく厳しい訓練が終わり、
体中、擦り傷だらけのマモルは
医務室に向かった。
「お~い、モエ、いつもの
ように頼むよ」
白衣に身を包む女性が
奥から出てきた。
「また傷だらけにして…
少しは、自分の体も労って
下さいね」
彼女は、医務室に勤務する
陸士長、明戸 萌だった。
「今、休憩時間で、美優さんと
ティータイムだから、サッサと
治療を終わらせますからね」
「何!美優さんも居るのか?」
マモルは、部隊の売店に
勤務する女性…赤井美優に
好意を持っていたのだ。
奥から美優の声がする。
「モエちゃ~ん、私、お菓子
買ってくるね~」
「は~い」
マモルは、ソワソワしている。
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