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あれから様々な店の物をたっぷりと物色した。
アクセサリーはもちろんの事、フェニのオススメでこの世界について書かれた本や魔法について書かれた本――魔導書等。
ホントに沢山買ったな……おかげでお金は着々と減っていき、手に持つ袋はどんどん重くなった。
「次は……どうする?」
片手に幾重の袋を持ち、今は大通りをフェニの手を引きながら歩いている。
抱いても良かったけど、余りにも荷物が重いからフェニが自主的に降りてくれた。そのせいでフェニは手を伸ばしている。
「やっぱり……お菓子がいいな?」
オレの目を見ながら首を傾けてフェニは言った。
「お菓子好きだね……」
フェニがちゃんとしたご飯を食べているのを見たことが無い。いつもお菓子やデザートが主食だ。
ロウスが買ってきたお菓子もほとんど食べたし……太るんじゃないか?
「食べたこと無いもん……」
「あぁ、それもそうか」
フェニは召喚魔で、一人で暮らしてきた。だからお菓子なんて食べれない環境だったのだろう。
でもそれだと普通の食事も食べたこと無いハズだ。もしかして……ここはモンスターの肉が基本なのかな?
家畜なんて見たこと無いし――アーロクス美味しかったし。
考えていると視界にお菓子専門店の文字が映った。ここでいいか。
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