休み

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お菓子専門店……外装はファンキーなピンク色で、中は様々な種類のお菓子で溢れていた。 客は女性がほとんど。カゴは持てないからとりあえずフェニに持たせたけど、場違いな感じがする。 「わ~い」 フェニは浮かれてカゴの中にお菓子を次々とぶち込んでいく。 オレも少しお菓子食べたいからフェニと一緒に吟味することにした。 「いてぇ!! テメェ何ぶつかっているんだよ!!」 お菓子専門店と言うファンキーな店に似合わない怒声が店内に響く。 店内にいた客のほとんどは反射的にそっちを向いたが、フェニとオレは気にすらしなかった。 「チョコはホワイトが良いかな?」 「ビターも買って良いよ。オレも食べたいし」 怒鳴る男を無視して小さな両手にチョコを持つフェニに言う。 するとフェニは嬉しそうに笑ってからチョコを何枚かカゴに入れた。 「お客様……他のお客様のご迷惑になりますので……」 かわいらしい制服を着けた店員が怒鳴る男を止めに入る。 全く気にも留めないフェニとは違って少し気になり、お菓子を吟味しながらそっちを向いた。 「俺はランクSSSだぞ!! テメェそんな口聞いても良いと思っているのか!!」 ローブの内側からギルドカードを取り出して男は騒ぐ。それを見て店内が大きくどよめいた。 店員は血の気が引いた顔になり必死に謝っている。 ……ランクSSSってそんなに凄いのかなぁ? 「すいませ~ん、ランクSSSってそんなに凄いんですか?」 わからないから近くにいる女性に小声で聞いてみた。 「貴方どれくらい凄いか知らないの!!」 血の気が引いた女性の焦る声。それに対してオレはゆっくりと頷いた。
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