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「…………痛!!」
その絵を見つめていたら、ロウスが強く引っ張ったせいで転び頭を階段に打った。
その衝撃で白くなった頭の中身が戻り、感情が消えた。
「……何ボンヤリしてんだ。ギルドについて聞かないのか?」
階段の少し上でロウスはオレを見て、呆れたかのように声をかける。
今強く引っ張ったような……オレがこんな絵を見ているからか。
「ギルドとは民間人が解決出来ない事件や、国の公式な依頼を受けるとこ。ランクがあって上からSSS.SS.S.A.B.C.D.Eの八段階に分かれる」
……なんか凄い気がする。オレがいた所とはやっぱり違うな。
「ランクSSSになると、部隊かギルドマスターになれる。このギルドにはランクSSSが三人、一人はギルドマスターで残りは部隊を持っている」
なんでロウスは楽しそうなんだろ? 手を掴んだ辺りからずっと気分が良くて、声が楽しそうだ。
……てか、いつまで手を繋ぐんだろ?
「ランクは、身体の中にある魔力の量を計ってからギルドのマスターが決める。そして依頼をたくさんこなしていくと上がる」
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