プロローグ

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「あれ、ここはどこ?」 目を開けて周りを見渡すと見える所全て木、木、木――オレの背丈なんか軽く超えている太い幹の大木が立ち並んでいる。 なんでこんな所にいるんだろう。寝ぼけてこんな所に来たっけ? いや――寝ぼけていても絶対こんな所来ない。オレん家の周り森どころか街路樹もまだらなくらいだし…… 昨日は普通にベットに入って普通に眠ったような気が…… そうか、まだ夢の世界にいるんだ。だからこんな知らない所にいるんだな。 ここが何処かわかったオレは、寝癖が激しい頭をかきながら寝ぼけた目で周りを軽く見渡し、丸く大きな石を見つけた。 「……おやすみなさい」 布団すら無かったが、夢から覚めたいのでオレは石の上で横になり目をつぶった。
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