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「属性……って何?」
わからなかったので聞いてみると、大袈裟なジェスチャーをしながら深いため息をロウスはついた。
何も言ってないのに、態度が言葉になってる。ふぅ……こんな事まで教えるのか? 確実にこう言っている。
「属性は火、水、土、風、雷。そして光と闇の計七種類。今はこれだけ知っていれば良いよ」
なんか……教えるの飽きてきてないか?
全身からけだるそうな空気が、バンバン出ている。
「とにかく――ホラ、これを持て。そうすればわかる」
ロウスは机の引き出しを開け、中を漁りながら一つの小道具を取り出してオレに突き付けた。
「……変態がいる!!」
「失礼だ!! こんな物で遊んだこと無い!!」
ロウスが出した物、それはロウソク。ただのロウソクじゃないSMとかに使われるイメージがある赤いロウソクだ。
これを突き付けられたら変態と言うしか無い。しかも、何故か新品じゃなくてロウが少し溶けた使用済みだ。
変態と言うしか無い!! こんな物でわかるのはSかMどっちかしかわからない!!
「ホラ!! これは燃えないし、安全だから持って調べろ!!」
「イヤイヤ少し待て!! いくらなんでも恐すぎる!!」
ちなみに恐いのはロウス。だってロウソクを手に持って近寄り、力付くでロウソクを持たせようとしているんだから。
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