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「……順番おかしくないですか? それに、私は用事があってここに来たんです」
「後で聞くから今はユウの召喚魔の契約をやってきてくれ。これはギルドマスターとしての命令だ」
自分は余り働かないのに、部下は地位を使って強引に働かせる。
……これが職権乱用?
ギルドマスターという地位を使って職権乱用しやがった。
「…………じゃあユウ、行きましょうか」
サリさんはそう言ってオレの手を掴み、勢いよく振り返って扉を目指す。
だが何故だろう。表情はさっきとまるで変わってないのに、恐く感じてしまうのは。
「わかりました……」
威圧感が酷い。早く召喚魔の契約を終わらせないと、酷い目にあわされそうだ。
だからオレは恐怖に怯え、早足で歩くサリさんの遅れにならないよう急いで歩いた。
「…………」
ロウスは出ていった二人を見て、楽しそうに微笑んでから机で眠り始めた。
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