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『前田さーん。大丈夫ですか?』
看護婦の呼ぶ声で私は目を醒ました。
全身麻酔をしたせいで身体がなかなか動かず、
口についてる酸素マスクみたいなのを外すのに少し手間取った。
「だい・・じょうぶ・・です」
手術中、喉にチューブを入れていたので喉がズキズキする。
『今、先生来ますからね~。』
「あの・・」
『ん?』
「そこに・・ある鏡取って貰え・・ませんか?」
私はゆっくりと机の上にある自分の鏡を指差した。
『あぁ、これ?はい、どうぞ』
にこやかに看護婦は私に渡してくれた。
「ありがとうございます。」
お礼を言うと私は恐る恐る自分の顔を見てみた。
「うわっ・・」
なんだこれは?腫れるとは聞いていたけどここまでとは、これじゃボコボコに殴られたア○パンマンじゃないか!!
しかも胸の辺りがめちゃくちゃ痛い。
ボロボロだな私・・
でもこれも全てキレイになるためだ!!
がんばれ!海!!
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