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「こんにちは」
「こ、こんにちは」
目の前のドクターは40代位の一見ダンディーな感じのオジサンだった。
部屋はまるで治療器具はまだなく、机の上には少しの書類とパソコンだけだ。
多分まず客の希望を聞いて手術をどうしていくかを話し合う場所だろう。
テレビなんかで見たことがある。
医者と机を挟んで真っ正面にある椅子に腰掛けると
「さて、君はどういう風にしたいかな?」
爽やかな笑顔で聞いてきた。
「全部です。全部変えて下さい。この目も鼻も胸も変えてモデルみたいに私をキレイにしてください。」
「全部?鼻をいじるなら目の位置が少し変わるから目もやらなきゃいけない。それと胸だね。
胸はどんな風にしたいんだい?」
「形はキレイでDカップ位にして下さい。
谷間が出来るようなの」
「成る程。触り心地はどんなのがいい?
今サンプルをだすから。」
そう言って出してきたのは二つのシリコンだった。
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