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「なぁ、本当にその事信じてもいいのか??」
少年が話しました。すると
「珀(はく)、てめぇは疑いすぎんだよ、少しは信用しろボケ!!」
と、答えたのはなんと朱い毛の狼でした。
「だって1000年も前に死んだ人たちの子なんて生きてるはずないじゃん。何を根拠にそんな事言ってんの??」
珀と呼ばれた人が言いました。
「それは、今になってあの方達の気配が強くなったからです。前は少ししか感じられず、場所を特定することが出来ませんでした。」
今度は碧い毛の狼が答えました。
「じゃあ、今まで姿隠してたって事??」
「いえ、正確には力が復活してきたと言った方が正しいかと。」
「6年前までは本気で姿隠してた見てぇだけどな!俺達の鼻にかかればこんくらい朝飯前よ!!」
「ふ~ん、流石狛犬って言ったらいいかな??」
ずっと狼だと思っていた者は、“妖怪”の中の‘狛犬’と呼ばれる者でした。
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