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月華が子を腹に授かったのです。
それに気づいたのは、月華本人でした。
子を授かるのはとても幸せなこと、しかしこの子は紛れもなく、碧夜との子。もし、村の誰かに知られれば必ず腹の子を殺すだろう。そして、碧夜も私も。。。。。。
この世で最も嫌われている存在は、“妖怪”と“人間”の間に生まれた存在、いわゆる“半妖”。自分の腹の中にいる子はまさにその“半妖”なのだ。村の者、いや、この世に生きる全ての者がこの子を殺しにくる。
“半妖”はこの世に災いをもたらすと言われていたからです。
月華は碧夜にこの事を言うか迷いました。言えば向こうにも迷惑がかかる。そして悩んだあげく月華は言うことにしました。
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