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半年以上に渡る日記。
それは、ほとんど毎日書かれていた。
細く綺麗な字は、ページをめくるごとに拙くなっていって……彼の日常、病気に対する苦しみ、沢山の想い。
それらが一ページ一ページに、刻み込まれているようだった……。
玲於奈の病室から少し離れた廊下に設けられている白いソファーに座り、その日記を読むお母さんの目からは、一筋の雫が流れる。
私は立ったまま、向かい合う壁に寄りかかり、その様子を静かに見下ろしていた。
私がこの街に来てから、三日が経った今日。
お母さんが突然、玲於奈のお見舞いにやって来た。
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