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無音の空間など無い。
問おう。
風の音を聞かない日はあるか?
人の声を聞かない日はあるか?
自らの鼓動を聞かない日はあるわけあるまい。
しかし、所詮。
これらは意識せずとも聞こえる物だ。
耳を立ててみよ。
世界は音で溢れているだろう。
音は。
押し寄せては耳に流れ、引き行くように耳から失せる。
まるで、波だろう?
だから、私は改めて言う。
これは予てからの共通認識ではあるが、またここで言う。
世界は『音の海』なのだと。
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