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泣く君を、僕はただ視ていた。 触れ合えそうな距離に立っても、君は僕に気付かない。 手を伸ばす僕。 手は君の額に突き刺さる。驚くのは僕だけで、君は泣き続けるのみ。 そうか。僕は何もできない。 でも。君は泣いてくれている。 届かない世界に立つ僕を想って。 生か死か。 それが、僕と君の境界線。
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