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月が踊る夜。 星々は姿を隠し踊り子を影から眺め、太陽は踊り子に陽光を浴びせ、踊り子は更に輝く。 スポットライトが踊り子を金色へと変えて見せ、踊り子は自身の凜とした姿を持って答える。   踊り子は旅人で、踊り乍旅をする。 常に西から東へ、踊り乍ゆるりゆるりと。   踊り子が東へ消えた時。 入れ違いで朝が来る。   朝は朱色の拍手で月を讃える。
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