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「美沙、怖かったら悲鳴とかあげてもいいから」
「・・・私、お化けとか平気だし」
「そういえばそうだったっけ」
「以前、言ったはずだけど?」
話しながら、奥へと進んでいく。
そして、目の前にあったものに、
一瞬絶句して。
いや、確かにお化けとか平気なんだけど。
そうは言っても、これはあまりにも・・・。
「きゃあぁぁー!」
思わず叫んでしまう程、リアルに作られていて、怖かった。
そして、私は気がつくと、隼人君にしがみついていた。
「美沙、大丈夫だから。あれ、作り物だから」
「いや、分かってはいたけど・・・あまりにもリアルすぎて怖かったのよ」
「とりあえず、離れてくれないか?」
「あ・・・ごめん」
自分で何をしてたのか気づいた時、思わず顔が真赤になりそうだった。
暗くてよく分からなかったけど、隼人君の顔も少し赤かったような気がする。
ゴールを見つけてお化け屋敷を脱出すると、外には姫たちはいなくて。
「もしかして、はぐれたままでそれぞれ回ってるのかも・・・」
「その可能性はかなり高いわね・・・」
「じゃ、俺達も何か乗りに行こうか」
「うん」
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