前編

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そんな会話から、しばらくして。 今日は体育祭だ。 出なくていいものなら出たくないくらいだけど、全員強制参加だから仕方なく参加してる。 「美沙、今日は宜しくな」 「私の方こそ宜しく、隼人君」 そう、私は隼人君と一緒だった。 くじ引きで決めるのかと思っていたんだけど、自由に組んでいいと言われて、隼人君の方から誘ってきた。 何で私なのかは知らないけど。 だから、聞いてみた。 「ねぇ、何で私だったの?」 「ん?秘密」 「・・・随分ずるいな」 少し頬を膨らませてみる。 隼人君は、そんな私を見て、ただ苦笑するだけだった。 「そんな顔しても教えないけど?」 「ほんとずるい・・・」 そんな事をしてる間に、私たちの出番が間近に迫っていた。 前の二人―姫と風君だーからバトンを受け取る。 「じゃ、行こうか」 「うん」
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