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そんな会話から、しばらくして。
今日は体育祭だ。
出なくていいものなら出たくないくらいだけど、全員強制参加だから仕方なく参加してる。
「美沙、今日は宜しくな」
「私の方こそ宜しく、隼人君」
そう、私は隼人君と一緒だった。
くじ引きで決めるのかと思っていたんだけど、自由に組んでいいと言われて、隼人君の方から誘ってきた。
何で私なのかは知らないけど。
だから、聞いてみた。
「ねぇ、何で私だったの?」
「ん?秘密」
「・・・随分ずるいな」
少し頬を膨らませてみる。
隼人君は、そんな私を見て、ただ苦笑するだけだった。
「そんな顔しても教えないけど?」
「ほんとずるい・・・」
そんな事をしてる間に、私たちの出番が間近に迫っていた。
前の二人―姫と風君だーからバトンを受け取る。
「じゃ、行こうか」
「うん」
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