1人が本棚に入れています
本棚に追加
体育祭は何事もなく、終了した。
今日は姫と風君が二人で帰ってしまった上、麻奈と柚希も隼人君を私に押し付けて帰ってしまったために、隼人君と二人で下校している。
「今日は一緒に走れて楽しかった」
「私も。・・・あ、その・・・ごめん」
「え?」
「私に合わせてくれたから・・・そのせいで抜かれたりもしたし・・・」
「いや、気にしなくていいよ。美沙らしくない」
そう言って微笑んでくる、隼人君。
あれ?
何だろう、何だかどきどきしてる。
こんな事、初めてだった。
だから、私はこの時、それが何を意味しているのか知る事が出来なかった。
最初のコメントを投稿しよう!