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あれから、隼人君を見ると、何処か挙動不審になってしまいそうになる。
けれど、いくら考えてもその理由は分からなくて。
もどかしかった。
「美沙ちゃん、どうしたの?最近、ちょっとおかしくない?」
「そんなことないよ」
「本当に?」
「本当だって」
「あ、そうだ。今度のお休み、みんなで遊園地でも行こうかなって思うんだけど、どう?」
屈託なく微笑んでくる麻奈。
その隣には、何を考えているのか楽しそうにしている柚希がいる。
「いいんじゃない、遊園地。どうせ何も予定ないしね」
「僕も何もないし」
「俺も今週末は暇だぜ?」
「遊園地か、随分久しぶりに行くな」
「そうねー、久々だし、何も無いから行くわ」
「やったぁー♪」
嬉しそうに笑う、麻奈。
いつも思うけれど、本当に彼女には笑顔が似合う。
小さな頃からそうだった。
他の誰より笑顔でいて、他とは比べ物にならないほどの笑顔をいつも見せてくれる。
時々思うけれど、天使みたいな子だ。
だからこそ、一緒にいて癒されるんだろうけど。
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