第一章

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由貴「そういえばさ、祐輔の家ってどこにあるの?」 麻衣「………」 祐輔は様子を見るように麻衣を見た 麻衣は小さく頷いた 祐輔「一応麻衣の家だ」 由貴「そうなんだ。まぁ予想ついてたけどね」 麻衣「このことは誰にも言わないでよ?」 由貴「わかってますって」 祐輔「由貴はどこなんだ?」 由貴「もう少し先に行ったところを右に曲がって、ちょっと行ったところにあるよ」 祐輔「結構近いんだな」 麻衣「小学校からの付き合いだもんね」 由貴「そうだね」 「楽しそうな話ですね」 祐輔「……誰だ」 いきなり後ろから声をかけられたので、振り返り祐輔はそう言った 「さて、誰でしょう」 祐輔「おちょくってんのか?」 「そんなことはないですよ。ただ、これから死ぬ人に名前を教える必要はないかと思って」
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