小さな命と僕

14/14
前へ
/158ページ
次へ
俺との繋がりがなくなるから…子供を生む? 『…ざけんな…』 ……バカ女が… 『えっ…?』 紗季が俺を見上げた。 『ふざけんなっつたんだよっ!!』 いきなり怒鳴った俺に、紗季はビクっと肩を上げた。 『まだ、腹ん中の子供が愛しいからとかなら生むっていうのもいいけどなっ』 ガキには命があるんだ 『俺との繋がりがなくなるからとか、そんな不純な動機で生まれてきた子供が幸せになれるとでも思ってんのか!?』 感情があるんだ 『それに俺達はまだ17だ。簡単に生むとか言うんじゃねぇよ!』 突き返えされた札を、又紗季に押し返した。 ガキは親を選べない なぁ…神様それって “あんたなんか…消えてなくなればいい” 最大の不平等だと思わねぇか? .
/158ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4560人が本棚に入れています
本棚に追加