黒い猫と僕

3/10
前へ
/158ページ
次へ
俺はテンションが落ちきったまま、バイト先のコンビニへと行った。 嫌な事は、次から次へと重なるもので 『…すみません。』 仕事でミスをして禿げた中肉中背の店長に怒られる始末 『まったく、すみませんじゃないよ。』 じゃあ、何て言えばいいんだよ? 『それにもっと、愛想よくできないのか?』 ウザい…殴ってやろうか? そう思って、握っていた拳に力が入る。 でもダメだ… 貯金が10万円も減ったんだから もっと頑張って稼がないと 『すみませんでした!』 ガミガミ怒る店長に、ガバッと頭を下げた。 すると、 『わかればいいんだよ。』 と偉そうに、事務所の方へと入って行った。 .
/158ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4560人が本棚に入れています
本棚に追加