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「相変わらず賑やかだな~」
陽炎に着いた漠たちは、適当な4人用の席を見付けると、腰を下ろしこの日の任務について、話し始めた。
「今日はなるべく早く終わるのがいいな」
「そうですね……これなんかどうですか?」
紙の束から真凛が一枚の紙を取り出す。そこには
『フレイムドラゴン討伐』
と、書かれていた。もちろんAクラスだ。
「俺はいいぞ」
「私も~」
2人は反対する様子もなく、あっさりと承諾をした。
「じゃ、後はもう1人を待つだけだな……」
3人が任務が決まってから雑談をしていると、突然陽炎の入口が騒がしくなった。
「来たみたいね」
3人が陽炎の入口に目を向ける。
「すみません、待たせてしまって」
そこから小走りに近付いて来る女性、名前は篠原 怜亜(しのはら れあ)。華奢な体つきだが、陽炎のSクラスで、今では学園始まって以来の天才と言われている。髪は銀色で、腰辺りまで伸ばしている。顔は普通の人間なら必ず綺麗だ。というくらいの美人だ。
「今日の任務はフレイムドラゴンの討伐ですけど、いいですか?」
「はい、構いませんよ」
怜亜はまったく躊躇わずに返事をする。
「じゃあ、早速行こ~」
弥生のハイテンションな声で、皆陽炎の出口へと向かった。
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